80年代半ば、当時のパソコンゲームに颯爽と登場した『夢幻戦士ヴァリス』
今にして思えば『うる星やつら』や『幻夢戦記レダ』、あと『スケバン刑事』の影響を受けたいわゆる美少女アクションゲームの草分け的存在と目される作品であった。
ストーリーは、ヴァリスの戦士として選ばれた少女、麻生優子が、異世界ヴェカンティを舞台に戦いを繰り広げるいわゆる勧善懲悪もののストーリーである。
またステージごとの画像つきのストーリー進行、ゲームとは別のBGMモードなど、当時としてはやはり斬新なものだった。
あと戦っていくうちにある程度熱血になった優子のキャラが立ったことや。敵側の戦士に選ばれた桐島麗子との哀しい戦いもまた作品的に魅力だった。
まあそんなこんなで、本来ならここで完結してもよかったのだが、人気が絶大だったので、数年後続編が発売された。
2年間の穏やかな日々の後に、ログレス亡きあとに台頭した残忍王メガスを倒すため再び優子が立ち上がる。という前作とそう変わりはないストーリーながら、ここから当時稼働していたPCエンジンのCDロムの機能と合わさって、やはり多くのファンを産み出した。
ともかくもそこそこにヒットしたのを受けⅢが発売された。
崩壊するヴェカンティから実力者グラメスに立ち向かうべく、妹である王女ヴァルナ、ヴェカンティの少女チャムとともに、以下省略ということで、3人チームでゲームを進行する以外はやはり前と変わりはなかった。
そしてⅣにいたっては主役が優子からヴァニティの少女レナにバトンタッチした・・・だけで、前作とさほど変わってない感がする。
やはりストーリーとしては、神々によって封印されたはずの魔幻衆の長ガルギアに立ち向かうため、と以下同じようなものなので省略、と、
当時のスタッフもこのレナを中心として新シリーズを売り込もうとしたが、やはり優子の存在が大きかったのかいまいち盛り上がらなかったそうな。その後、PCエンジンが廃れたのを受けてか、シリーズもひとまずの休止を余儀なくされた。
その後10数年を経て、今度は何とヴァリスXなる美少女ゲームへと変貌、同人ゲームなら話は分かるけれど、これがオフィシャルというものだからやはりいただけない。まあ僕自身そそられたことはそそられたのだけれども。
結局今のご時世でパソゲーといえば美少女ゲーム、あとは海外ソフトと一部の残存メーカーが張りついている状況で、ヴァリスもそれにどっぷりとはまった形になってしまった。
それも時代の流れなのかなあ、淋しいねえ。
挙句の果てにはそれが原因かどうかはわかりかねるけれどメーカーの日本テレネットさんも先年ついに倒産してしまい、ヴァリスシリーズそのものも半ば霧散してしまったかに見える。
今にして思えば、シリーズそのものが一貫してただの勧善懲悪ものに終始したこともやはり当時としては物足りなさが漠然としていた。もっとこう、世界の根幹について描いてほしかった。
また僕としてはナムコさんかタイトーさん、あるいはスクエニさんと提携してコンシューマライズしてほしかったのだけど・・・・・。
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